これを知ったら使ってみたくなるかも?金粉の基礎知識について詳しく解説
金粉に関して基礎知識を身に付ければ、すぐにでも使いたくなるかもしれません。よく金粉は食べられるのかと聞かれることがありますが、安定した金属ですので食べ物に溶けだしたり化学反応を起こすことはなく安全です。お正月等には日本酒に入っているものを見かけますが、飲んでも体の外に排出されますので問題はありません。おめでたいイベントに使われることが多く、いつものメニューでも華やかになります。特別な感じを演出するのに向いています。
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これを知ったら使ってみたくなるかも?金粉の基礎知識について詳しく解説
- 金粉とは金を粉状にしたものまたは金色の粉のことをいう
- 金粉はやすりで削り作り出すもので自然界にある砂金とは異なる
- 日本絵画を書くときに使われる金泥は金粉に膠を混ぜて作られる
- 金粉には蒔絵などの工芸用に使われるものと料理に使われる食用がある
- 金粉の材料が純金であれば酸化されることはないので体内に摂取しても影響はない
- 金粉や金泊を使った料理を食べると健康によいと言われている
- 金粉の価格は作り方や材料によって異なる
- 金粉が使われている化粧品を使うことで肌によい影響を与える
- 工芸用の金粉には三種類存在している
- 壊れた器は金粉で金繋ぎすることで修復できる
- 工芸用の金粉は含まれている銅や亜鉛などの量によって種類が異なる
- 金粉や銀粉を使用した蒔絵は平安時代から普及した漆器工芸技法
- 金粉や金泊は店によっては買取不可な場合があるので注意が必要
- 金粉は100円ショップで購入することはできない
金粉とは金を粉状にしたものまたは金色の粉のことをいう
美しい輝きというと、どのような品物・そしてカラーをイメージするでしょうか。日本では大半の方が高級なゴールドを連想するため、おもに貴金属や仏壇といった資産価値のあるアイテムを購入されています。そして今ではアイスクリームやパンケーキにも価値を見出して折り、金粉をたくさん振りかけた食べ物も存在をする時代となったわけです。ここでは簡単に、金粉の概要について解説をしていきます。1200年前から北陸地方では民芸品にされており、現在でも石川県では唯一生産を実施する会社も存在をしているわけです。通常は鉱石なので大きな岩の物体ですが、金粉は粉状になるのが基本となります。どのようにして粉状にしているのか、研磨機を用いて細かく砕くようにするわけです。ただし、使用する刃はあダイヤモンドとなり、鋼鉄では対応ができません。1秒当たりに1グラムも産出ができないので、金粉は高級な物質になっているのも、昔から変わらない現状です。
金粉はやすりで削り作り出すもので自然界にある砂金とは異なる
金粉はその美しさと貴重さから、古代から現代にかけてさまざまな目的で使用されてきました。しかし作り出すプロセスは、自然界に存在する砂金とは異なります。川底や河川の砂や砂利中に見られ、水の流れによって運ばれてきた金の粒子です。これは自然界で形成されるため、収集するのは一定の技術と労力が必要です。一方、金粉はやすりで削ることによって作り出すもので、金属加工技術によって製造されます。 作るプロセスは金属加工の一環として行われます。まず純金を取り出し、それを非常に薄いシートに圧延します。その後、この薄い金のシートを非常に小さな粒子に分割するために、やすりなどの工具を使用します。この過程では金のシートが細かい粉末に変わり、美しい金粉が生まれます。 美術、宗教儀式、化粧品、食品、さらには高級料理の装飾に使用されてきました。その輝きと輝きは特別な瞬間や場所をさらに特別なものにするために利用され、贅沢さと美しさを象徴します。 その価値と魅力から多くの文化で重要な役割を果たしてきました。それは贈り物や儀式の一部として使用され、高級品の製造にも利用されています。自然の中で産出される砂金とは異なり、金粉は人間の技術と創造力によって生み出される美しい宝石であり、その存在は私たちの文化と歴史に不可欠なものです。
日本絵画を書くときに使われる金泥は金粉に膠を混ぜて作られる
いまの日本人は、幅広い年代で多趣味になっており毎日何かのカルチャースクールに通っているという人も増加をしました。なかでも中高年の間では日本画をはじめる方が多くて、ネット通販でも専用の顔料をセットで販売をするようにもなりました。ここで簡単に、いまから初めて自分で絵画の絵具を作る方法をご紹介します。日本の絵の場合は豪華絢爛な色彩を基調としているため、金粉を用いることが多くなります。平安時代からの文化で、金粉は石川県金沢市で生産をされているわけです。少し配合が難しいので少しずつ慣れていかないとけません。まず最初に金粉と膠を混ぜて作るのですが、いきなり粉末を用いるよりも粘土状の泥を購入した方が賢明です。理由は絵画に直接塗りつけて、あとはヘラで擦って落とせるからです。また販売価格も金粉より3割ほどお安いので、練習をするのにもコストを大幅に削減をすることもできます。あとは天秤を買って測定をしましょう。
金粉には蒔絵などの工芸用に使われるものと料理に使われる食用がある
金粉には工芸用と食用の二種類があり、用途によって使い分ける必要があります。 食用に使われる金粉は、でんぷん質が含まれているものと含まれていないものに種類があり、含まれていないものは純金箔で、人体に対して安全な物質でできて厚生労働省より食品添加物として認められています。 基本的には金は体内では吸収されず食べても問題がないため、安心して食べることができます。 対して工芸用のものには、通常銀や銅を添加した合金が使われてます。合金にすることで金箔にした際に伸ばしやすくなるだけではなく、色調を変化することができるためです。 金の純度がたければ赤みを帯びた金色になり、銀の量が多いと赤みがなく白っぽい色合いになります。銅を添加すると赤みを帯びるなど色の変化が出るため、工芸品にあった色合いのものを選べます。 一般的には、安全性を考慮して工芸用と食品用では製造工程を分けて製造されることが多いため、食用金粉は安全に使用することが可能です。
金粉の材料が純金であれば酸化されることはないので体内に摂取しても影響はない
純金の輝きと価値から、人々は古代からその魅力に魅了されてきました。
金粉はその価値ある金属を微細な粉末にしたもので、美容や装飾、医療など多くの分野で使用されています。
一般的に純金であるため、酸化される心配はほとんどありません。
そのため体内に摂取しても影響はほとんどないと言えます。
金は化学的に非活性な元素であり、腐食の影響を受けにくい性質を持っています。
そのため純金は酸素や他の一般的な化学物質に対してほとんど反応しないため、体内での摂取による有害な影響は考えにくいです。
ただし、金粉を大量に摂取することは、肺に損傷を与える可能性があるため注意が必要です。
粉末状の物質を吸入することは、呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性があるためです。
美容や装飾品として金粉を使用することは一般的であり、皮膚に塗布することで美しい輝きを与えることができます。
食品や飲料に微量の金を添加することも行われており、これは食品の装飾や贈り物に利用されています。
ただし過度の摂取は避けるべきです。
純金の金粉は酸化される心配はほとんどなく、一般的には体内に摂取しても有害な影響はありません。
ただし適切な使用量と方法を守ることが大切であり、過度な摂取や吸入を避けるべきです。
美しさと価値は古今東西で称賛されており、その安全な使用は多くの文化で楽しまれています。
金粉や金泊を使った料理を食べると健康によいと言われている
食用の金粉や金箔は現在では厚生労働省の認可を受けなければ製品化できず、不純物の含有量が規定値以下、または全く含まれていない状態が求められています。
純度が高い金粉や金箔なら安心して食べることができ、人体への影響の懸念もありません。
そんな金粉や金箔を作った料理が古来から縁起の良いものとされている背景には、食べると健康に良いと言われているところにあります。
特にビタミンやミネラルなどの栄養素が無く食べても体外に排出されるのみだったことから、かつては迷信とされていた時代もありましたが、現在では科学的根拠が存在しています。
金粉や金箔には殺菌効果があり、体内にある毒素を浄化してくれます。
また、金からは微弱なマイナスイオンが発せられており、血液やリンパの流れが改善されることで新陳代謝が上がり、お肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーが正常化されてハリやツヤ、潤いを取り戻す美肌効果も期待できます。
近年の研究により金にはそれ自身が放つ輝きだけではなく、食べた人に美しさを与える効果が存在することが分かりました。
金粉の価格は作り方や材料によって異なる
金粉の価格を決定付けるのは、原材料や作り方にあります。
原材料となる金には様々な純度があり、不純物を一切含まないものもあれば銀や銅なども含まれているものがあり、純度が高いほど当然高額になります。
金粉の元になる金箔は金塊を叩くことで薄く引き伸ばして作りますが、その作業には職人の手作業により金槌で叩く方法のほか、昨今では工業用の機器を用いて叩くものもあります。
薄く引き伸ばされた金箔は、粉砕することで金粉になりますが、ここでも職人がすり鉢を使用して手作業で行うほか、工業用の機械で行うこともできます。
最後の仕上がりは、その細かさによって異なり、顆粒状になるまで徹底的に粉砕することもあれば、まるで海苔を手で細かく千切ったかのようなサイズのものも金粉のカテゴリーに入ります。
他の素材と混ぜ合わせて使用したり、ランダムな形状を芸術的に貼り付けるなど用途に応じて使い分けることがあります。
人による手間がかかるほど価格が高く、機械を用いて簡易的に行ったものが安くなる傾向にあります。
金粉が使われている化粧品を使うことで肌によい影響を与える
贅沢な気分になりたいときにおすすめなのが、金粉を使った化粧品です。
金属である金粉は、微量の電気を発生していて肌に貼ることで、微弱な電流が作り出されます。
この電流が血行を促進する効果があり、肌の細胞が活性化してターンオーバーを整えたり、コラーゲンの生成を促すなどの効果があるとされています。
重金属である金には、殺菌作用があることもわかっています。
強力な殺菌作用があるわけではありませんが、ニキビなどの軽減に期待できます。
安定した金属であるため酸化しないという性質があり、抗酸化作用によって肌を酸化から守るという働きをするためアンチエイジング効果も得られます。
また、金粉で期待できる作用としてはヒーリング効果もあります。
肌に貼ることで発生する微弱な電流は、肌の健康を守るだけではなく筋肉をほぐすという作用もあり、筋肉がほぐれるとリンパの流れが良くなって、こりや痛みも改善できるなど痛みがなくなり、リラックスした状態を作れます。
工芸用の金粉には三種類存在している
色付けする場合は様々な配色から選ぶ事が出来ますが、光沢があり豪華さを演出できる種類に金色があります。
純金とは異なりコストを抑えて使用できるアイテムとして金粉があり、工芸用で多くの場面で使用されているアイテムです。
実際に金粉を使用した種類があり、金箔は欠かせないアイテムとえいます。
本物の金を使用し薄く伸ばした状態であり、絵画や彫刻の他に陶芸や食品など幅広く利用されているのが特徴です。
次に金粉ですが色を塗るいった方法での使用だけでなく、輝きを追加するという方法でも利用されています。
粉として使用するだけでなく塗料に混ぜて使用される事もあり、様々な箇所に金を追加する事が可能です。
最後に金ペンですが粉末自体がインクに混ざっているタイプであり、絵画だけでなく書道用にも使用されています。
金粉自体は形や用途を変えて色々な場面で使用されており、工芸用だけでなく書道や絵画など作品制作に多く使用されているのが魅了でもあります。
壊れた器は金粉で金繋ぎすることで修復できる
金粉は様々な素材になじみやすく、一度固着すれば長きにわたってその形状を保ち続けることができるため、古くから壊れた器の修復に利用されてきました。
また、金を使用することで縁起を担ぎ、壊れて不幸を感じていたところに施すことで物心共に修復するという意味合いもありました。
そこで用いられる中には金繋ぎがあり、江戸時代頃から続く伝統的な工法のひとつです。
金粉に熱を与えることで溶解し、それを接着剤のように器の損傷個所に注ぎ込み、素早く冷却することで固着させます。
溶解した時点で陶器や磁器、木製品などのひび割れにある素材の奥まで入り込み、そのまま固まることでしっかりと修復できます。
これにより捨てられてかもしれない壊れた器がよみがえり、しかも金粉という縁起の良い付加価値が加わることで再び利活用できるという手法です。
現在では他にもっと手軽で丈夫に修復ができる手段は存在しますが、伝統的な工法を体験したい方の間で今も金繋ぎを利用する方も存在しています。
工芸用の金粉は含まれている銅や亜鉛などの量によって種類が異なる
ハンドメイドという趣味を持っている方はとても多く、までは副業にされるケースもあります。
アクセサリーや漆器のほか、陶器などを自宅で作ってネットサイトで売れば、趣味を生かしたいい仕事になることは言うまでもありません。
全国的に高級志向が強まっているため、少しでも見栄えのいいものを販売したいと思いませんか。
この希望を持っている方には金粉を購入することをおすすめします。
どのようなアイテムなのかをここで解説をすると、大きく分けて2つの種類に分類をすることが可能です。
安価な価格で買えるのが工芸用で、1グラムあたり300円前後になります。
金粉は純度が高いほど値段も上がるので、あまり良いものは買わない方が賢明です。
配合されているものも異なり、安価な物は鉛と鋼の含量が80パーセントになります。
つまり純金ではないので1グラムで1000円以上もしないわけであり、誰でも手に入れられるようにされている金粉になっているわけです。
金粉や銀粉を使用した蒔絵は平安時代から普及した漆器工芸技法
金粉や銀粉を使用した日本古来の漆器工芸技法として挙げられるのが、蒔絵になります。
様々な絵柄を金粉や銀粉で表現しており、華やかその技法は漆器だけではなく家具調度品や寺院の内装としても使われています。
蒔絵は、平安時代に様々な技法が誕生します。
貴族に好まれ様々な場面で用いられるようになったのです。
鎌倉時代になると武士にも愛されることで、兜や鎧などにも施されるようになります。
技術も向上することで武器や神社の催事に使われる神宝などにも使われ、職人の腕を競わせることで豪華な肉合絵巻なども生まれた時代です。
江戸時代になると武士や貴族だけではなく、一般庶民にも広がったとされています。
裕福な町人や商人が調度品やアクセサリーなどを取り入れ始め、自らのセンスをアピールするようになり、金粉や銀粉だけではなくギヤマンやベッコウなどを組み合わせるような作品も生まれます。
蒔絵を施した漆器は、ヨーロッパなどにも輸出されるようになり重要な交易品にもなったという歴史があります。
金粉や金泊は店によっては買取不可な場合があるので注意が必要
金の相場は比較的安定していると言われている中、世界情勢の先行き不安などが重なりここ数年で史上最高額に高騰する動きが加速しています。
法定通貨から金へと投資先を移行する投機筋の需要も高まり、お得な価格で売却したいなら絶好のチャンスと言えます。
そんな中で貴金属などを取り扱っている買取専門店でも金を募っていますが、ここで気になるのが金粉の取り扱いです。
インゴットやアクセサリー、装飾品などの形態になっている場合は問題はありませんが、金粉や金箔の場合はお店によっては買取不可な場合があり、事前に確認しておくのがおすすめです。
この背景にあるのが、自社工場の有無や加工を委託できるルートの有無にあります。
金粉や金箔はそのままでは製品にならないことが多く、専門の工場に運搬されて精錬され、インゴットなどの原材料になります。
もしもこれらを自社で行えない場合は委託工場などに加工を依頼する費用が発生すれば採算が取れないことから、受け付けをしていないケースがあります。
金粉は100円ショップで購入することはできない
いまでは街中にたくさんの100円ショップがあり、食品から日用雑貨・お菓子や家電まで買いそろえることが可能です。
買えないものは何もないとまで言われる時代になりましたが、そんな店でも購入ができないものはあります。
それは金粉であり、全国のどこのお店でも目にすることはできません。
どうして売っていないのか、理由は製造するのに高いコストを有しているため、原価割れを引き起こすからです。
また金粉は日本では伝統工芸品にも指定をされているのも大きな理由で、どこでも自由に生産・製造ができるものでもありません。
90パーセントの純度で本物のゴールドを配合しており、国内では石川県の金沢市でしか生み出せないものです。
いまから購入をしたいと思われる人もいるでしょうが、その際は工房の公式ホームページを活用して取り寄せるしかありません。
金粉は1グラム単位から希望する数量で小売りをしており、おもに食用にも活用ができるものになりました。